2009年11月07日

ヘヴン

最近はもっぱらtwitterでつぶやくばっかりに、
ブログ・mixiは放っぽり気味。
http://twitter.com/ta1


先月の連休、
川上未映子氏の『ヘヴン』を読む。

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装丁がかっこいい。
by鈴木成一デザイン室。

いじめっていうのは、
最近はだいぶ遠い話しになってしまったけど、
これはなかなかに胸が苦しい。

テーマは善と悪。

つまり、重い。。。

でも、流行ってるから読んでみる。
ここ、大事。


いじめを切り口に
「善と悪」について考える作品なんだけど、
いじめでもなんでも、
善と悪を問題にしようとする場合、
被害者の立場から語られることが多い。

いじめの被害者とか、
冤罪の被害者とか、
強姦の被害者とか。

加害者の立場から語られることって、あんまりない。

せいぜい、
「殺したいと思ったから殺したんです」
とかいう、加害者のバックグラウンドを完全消去するような、
短絡的な報道くらいなもの。

それじゃ、善悪の問題は何も解決されない。
ただ、同情を喚起させるだけで、すぐに忘れ去られる。

この小説では、
悪(いじめ)の加害者からの言い分というのもあって、
それが一見して非の打ち所のない論理だから、
読む人に善悪について考えるきっかけを与えてくれる。

結局のところ、善と悪は、
自分と他者との「想像力」の問題であって、
法律の問題ではない。

ということで、
この作品の広告にやたらと書かれているような、
「涙がとめどなく流れる」わけでもないし、
「圧倒的感動!」でもないし、
「驚愕と衝撃!」でもないんだけど、
自分は好きでした。


ふー、重いな。笑


2009年09月22日

世界がドルを棄てた日

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田中宇さんは、
経済、政治にものすごく明るい人で、
独特の解釈や予測が、かなり面白い。


田中さんのメルマガは、
5,6年くらい前から登録をしているんだけど、
今でも、全くあきない。

というか、自分の見識が少しずつ蓄積すればするほどに、
面白いメルマガになるからすごい。



世界がドルを棄てた日』は、
そんな田中さんの渾身の著書。

なぜ米当局が今回の金融危機を「起こして」、
これからどういう方向に世界が向かうのか、
ということが書いてあります。

そしてそれが、
これまでの2つの世界大戦や
冷戦の背後に存在していた色んな人の思惑
(経済的であり恣意的な思惑)
の延長線上の出来事として、
歴史を経済の視点から追っていきます。

大胆な仮説ではありつつ、
エビデンスたっぷりで論が進むので、
説得力があって、めちゃめちゃワクワクしました。


どうしても、毎日目の前だけを見ていると、視界が狭くなります。


Think Global, Act Local.



「これだけは覚えなさい! 将来絶対に役に立つから!!」
と、中1の理科のS先生が
目を真っ赤にしながらリピートしまくっていたのを思い出すと、
たまにこういう本も読みたくなります。


あの先生、元気かなぁ。



2009年07月26日

加治隆介とディズニーランド

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『課長 島耕作』の作者が描いた政治家バージョン、

『加治隆介の議』。


友人から勧められて気になっていて、
その後どっかの雑誌で政治家もオススメしていたので
ヤフオクで全巻オトナ買い。


「2〜3回くらいコンタクトポイントがあると購買行動に至る」
というマーケティングの典型パターンで動いています。。。


こんなに大きなコトを動かしているにも関わらず
政治家のしきたりや「悪しき慣習」に惑わされず、
自分の「議」を曲げずに外交を行なう加治隆介が痛快。


仕事上でも、
自分だけなら好き勝手やればいいわけだけど、
色んな事情というものがあるわけで、
そのおかげで何かを譲歩したり、
「悪しき慣習」に乗っからないといけないシーンって
誰にでもあるんだろうと思う。


それでも、
勇気をしぼって自分の主張を切り出したり、
一歩前に踏み出してみると、
意外にもうまくいくケースがあったりする。
少なくても、後悔しないパターンが多い。


加治隆介、いかすオジサンです。

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休日、久しぶりにディズニーランドに!

学生の頃は毎年のように行ってキャッキャはしゃいでたけど、
今でもやっぱりキャッキャしちゃうからすごい。(汗)

日本人同士が手を振り合える空間って、
ディズニーランドだけなんじゃないかなぁ。

あのサービス、クオリティ、
一切の妥協のない世界観づくりは、やっぱり脱帽です。


タイミング良く、この前、
「ディズニー研修」というのがあることを知った。

企業研修として、ディズニーランドで働くクルーが受ける研修と
ほとんど同じものを受けられるというもの。

これは是非受けてみたいなぁ。

ディズニー・ゲストサービス・フィロソフィー


こういうのがあるってことからしても、
やっぱり、ただの「遊園地」ではないわけです。

おそらくそもそもやっている側に
「遊園地」っていう意識がないんだと思う。

他にもそういう企業はたくさんある。

アップル、スタバ、ジブリ、任天堂、ユニクロ・・・

既存の「業種」としての慣習にとらわれず、
もっと別の「自分たちが提供したい価値」というものを
ひたすら追求しているかんじがする。


結局のところ、
ジャングルクルーズのノリノリなお兄さんに
惚れてしまったということに尽きます。

2009年04月20日

「今日の晩ご飯は何を食べるか?」から何を学ぶか?


シフトブレインの財務、Fさんに紹介してもらった本。

人から紹介してもらう本はだいたい、
「面白そうですねぇ」とかなんとか言って、
最終的に買い忘れたりする。

なんで、その場でアマゾンで購入しました。

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QT 質問思考の技術


なんだかよくわからないタイトルですが、
この「質問思考」というのは、
「人の行動は、質問からスタートする」
っていうところに論拠を置いています。

たとえば、夕飯を決める時、

「今日、どんなご飯が食べたいかな」

と質問する。

たとえば、仕事がうまくいかない時に

「どうしてうまくいかないんだろう?」

という質問をする。


そこからスタートして、
色んな質問を通して、
最終的に自分の行動を決めている。

っていうことらしいです。

たぶん普通は、
自分が投げかけた質問に対する「答え」を吟味して、

「何が正しいだろう?」
「どっちの方がトクするだろう?」

とか考えて、より良い行動をとろうとします。


それを、この著者は、
そもそも質問の仕方を変えてみよう、
そうしたら、行動までも変わりますよ、
というわけです。

ということで、
自分に投げかける質問の仕方をコントロールすることで、
今よりももっと素敵な行動、人間関係、仕事の成果を生み出せるという考え方。

これが、「質問思考 Question Thinking」
というやつらしいです。

ちょっとカルトっぽさがあって怪しいなぁと思いつつ、
読めば読むほど首を縦に振ってました。


「あるある、あるある」


この本では、人の質問の種類を2つに分けています。

「批判者の質問」と「学習者の質問」です。

これがその一例。

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いかにして、
批判者の質問から学習者の質問に切り替えるか。
その必要性と方法を、この本は説明しています。

続いて、批判者と学習者の違いをこう説いています。

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この本を一冊読んで、
自分が普段、だいぶ色んな質問をしていたことに気づきます。
そして、色んなヒントが見つかったりもして、
ちょっと驚いた本でした。


あなたは、批判者になっちゃってますか? 学習者になれてますか?


2009年03月29日

はたらきたい

最近、採用活動をやっていて、
新卒の人たちと会います。

今年から、就活もだいぶ大変になったらしい。

学生にとって、
市場のタイミングばっかりは、もう運でしかないです。


でも、こういう時に最初の仕事を経験するっていうのは、
ちょっとうらやましいな、とヒトゴトのように思います。

後々、力がついた時に、
とても素敵なスタンスで仕事ができるようになりそう。


昨年、糸井重里さんがやってる「ほぼ日」の事務所に伺い、
いただいたのがこの本。

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糸井さんをはじめ、しりあがり寿、矢沢永吉、
板尾創路、ピエール瀧、みうらじゅんなど、
多くの人と「はたらく」について語っています。

ラインナップがラインナップなだけに、
普通に笑えちゃうんだけど、
これがほんとにドキっと来るような内容で、
いい本を出版されるなぁと思ってしまいました。



わたしは、ずっと前から、
自分が誰かと仕事をしたら
「次もあいつと仕事がしたい」と言わせよう、
というのがモットーだったんです。
 BY 岩田聡(任天堂社長)


人材を「コスト」と見ているか、「価値」と見ているか、
それで企業の善し悪しがだいたいわかる
 BY 河野晴樹(KIZUNAパートナーズ社長)


採用するかしないかのポイントは、
人をバカにしない人っていうのと、失敗したら謝れる人
 BY 糸井重里


職種に限らず、成功している人たちはみんな言うことが一緒なんです。
1.大きい変化は小さい変化から
2.感謝を忘れない
3.思いついたらすぐ行動
このみっつ。
 BY 上大岡トメ(イラストレーター)


「プラスの2を狙ったら、マイナスの2が背中合わせについてくる。
プラスの5を狙ったら、マイナスの5がついてくる。どうしますか?」
って神様が言うんだよ。
俺は、若さがあったから、言えたんだよ。
「えい、くそ、一度の人生、オレは10を狙ってやる!」ってね。
そしたら、間違いなかったね、10の敵が来たよ。
 BY 矢沢永吉


当たり前のことですが、
糸井さんの言う「人をバカにしない人、失敗したら謝れる人」
これは本当に大事だし、難しいと思います。


・ミスをした時に、
 それが自分の責任だと認め、上司や部下に「ごめんなさい」が言えるか?

・何かを達成できなかったことを、
 自分の責任だと自覚して、くやしさをバネに次の行動ができるか?

・年齢がどんなに下の人であっても、
 敬意を払って良いパートナーになれるか?

・自分と違う人たちを見た時に、
 異世界の住人と割り切って排除していないか?


とか、本当に初歩的なことですが、
大切なことだなぁといつも思う。


採用、素敵な人に出会えるといいな〜。

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鎌倉、しらす丼。

2009年03月02日

海老の華のキャッチコピー

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海老の華

ぼくはあんまりセンベイが好きじゃないんですが、
これは、ほんと止まりません。


ネットで調べたら、
やっぱり知っている人は知っているようで、
ブログでもちょこちょこ話題になっていました。


コンビニのお菓子。

「最近カリスマ的な商品が出てこないよねぇ」
とピコちゃんと先日ボヤいたけど、
たまにこうしてヒットが出るとね、嬉しいわけです。



ところで、最近、キャッチコピーがだいぶ気になってます。

職業上、コピーをつくることが多いので、
通勤途中は広告ばっかり見ています。

ずっとキョロキョロしているので、
女性から変な目で見られることもあります・・・。


ちなみに、
「海老の華」のキャッチコピーは、
「さっくり、ソフトで香ばしい」
でした。

まぁ、たしかにそうです。
ソフトで香ばしい。

でも、
たぶん多くの人はこのコピーを見たところで、
このセンベイの感激は想像できないと思います。

もったいない!



ぼくはたまたま「海老の華」に出会ったからいいけども、
キャッチコピーやパッケージがもっと良かったら、
きっともっと多くの人がスーパーの中で、
このセンベイを選んでくるようになるのに・・・。


「本当にいいものは売れない」って言う人が、
なぜかぼくの周りでは多いのですが、
その理由は社会のシステムではなく、
こういうところにあるんじゃないかと思うこの頃です。

話しが横道にそれた(司馬遼太郎風)。


ともかく、キャッチコピーにせよグラフィックにせよ、
広告は、膨大な情報を毎日目にしている中で、
「お!」と思ってもらえる力を持ってないとなりません。


「人に何かを紹介するお手伝い」をさせてもらって、
つまりCINRAを立ち上げて、
今日でちょうど6年になりますが(いま気づいた!笑)、
日々その難しさを痛感します。


でも、素敵な商品やサービスの広告をつくって、
それに「お」って思って人が感動してくれたら、
こんなに嬉しいことはないなぁと思います。


どうも最近うまいコピーが出てこないので、
ちょっと勉強しよ、と思い読んだのがコレ。


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名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方

直球タイトルですが、
これまでの素敵なキャッチコピーの広告を集めて、
その解説をコピーライターである著者の鈴木さんがしてくれる、というやつです。


この中でぼくが、
一番グっときたコピーを1つ引用(実際には引用の引用です)させていただきます。
もしも怒られたら、すぐ削除します。


ペットフードメーカーの広告のコピーで、
児島令子さん作。2004コピー年鑑でも受賞した作品です。


あなたがペットフードの宣伝のコピーをつくるとしたら、
どんなコピーにしますか?


児島さんは、こういうのをつくりました。


====

死ぬのが恐いから
飼わないなんて、
言わないで欲しい。


おうちを汚すから飼わないというなら、
犬はお行儀を身につけることができる。
留守がちだから飼わないというなら、
犬はけなげにも、孤独と向きあおうと努力する
かもしれない。貧乏だから飼わないというなら、
犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。

だけど・・・死ぬのが恐いからって言われたら、
犬はもうお手上げだ。すべての犬は、永遠じゃない。
いつかはいなくなる。でもそれまでは、
すごく生きている。すごく生きているよ。
たぶん今日も、日本中の犬たちはすごく生きていて、
飼い主たちは、大変であつくるしくって、
幸せな時間を共有しているはず。

飼いたいけど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。犬たちは、
あなたを悲しませるためにやっては来ない。
あなたを微笑ませるためだけにやって来るのだと。
どこかの神様から、ムクムクしたあったかい命を
預かってみるのは、人に与えられた、
素朴であって高尚な楽しみでありますよと。

====


これは、愛犬を亡くしてしまった人だけじゃなくて、
今犬を飼っている人、犬を飼いたいと思っている人にも、
相当グっとくるものなんじゃないかなぁと思います。

しかも、ペットフードの広告でこれをやるから、すごい。
企業の広報担当者だったら、このアプローチは思いつかないでしょう。


無類の犬好きというのもあるからか、
これがほんとにウマいなぁと、
本を開きながらボーっとしてしまったコピーでした。

「すごく生きているよ」が、もう、ずるい!

著者の鈴木さん曰く、
児島さんはこのように語っていらっしゃいます。

==

コピーって、企業の代わりになって書こうとしたらしんどいです。
ターゲットの気持ちを代表なんかして書こうとしてもしんどいです。
誰かの代わりにコピーを書くのはしんどいから、
誰の代わりにもならず、自分の気持ちでコピーにしていけたらいいな、
という野望を持ち始めてもう何年もたちます

==


うん、ぼくもそうしていきたいです。



2006年09月18日

ライブドア監査人の告白

連休に入っていた予定がことごとく中止になって(最近こういうのばっかだな、笑)、比較的ゆったりした時間が過ごせた。
ぼくはケーキが大好きで、色んなところに行く(たまに正直に、気持ち悪いと言ってくれる人もいる、笑)。
近所にある「CONCeNT」というお店は、3本の指に入ります。
斜に構えた気取りがなく、ただただおいしいケーキ。
いちごタルトとモンブランをほおばる。幸せすぎる・・・
CONCeNT


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それから、読み途中だった『ライブドア 監査人の告白』を読み終えた。
2004年以降のライブドアの動きを監査人の目から見た、カミングアウト本。

実際あのときどういう仕組みで事件にまで至ったのかをちゃんと理解できていなかったけど、事件前からさかのぼって詳細に書かれている。著者にロジカルな文才もあって普通に面白かった。
会社をやっているにも関わらず、大企業の会計監査というものがどんな仕組みで行なわれているのか全く無知だったから、勉強にもなった。

バリバリの先入観で、「会計士」とか「監査人」ってお金が儲かるクールな職業をイメージしていたけど、中にはとんでもなくアツい人もいるみたいだ。やっぱりどんな業種だって根本は一緒なのですね。

こういう色々な思いを知ると、やっぱり自分に返ってきて、ゴニャゴニャと考える。
cinraを立ち上げた当初の思いに立ち返って、何がやりたくてここまで来て、この先どんなかんじでやっていこうかなぁとツラツラとメモする。うん、面白くなりそうだ。

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