
「海老の華」
ぼくはあんまりセンベイが好きじゃないんですが、
これは、ほんと止まりません。
ネットで調べたら、
やっぱり知っている人は知っているようで、
ブログでもちょこちょこ話題になっていました。
コンビニのお菓子。
「最近カリスマ的な商品が出てこないよねぇ」
とピコちゃんと先日ボヤいたけど、
たまにこうしてヒットが出るとね、嬉しいわけです。
ところで、最近、キャッチコピーがだいぶ気になってます。
職業上、コピーをつくることが多いので、
通勤途中は広告ばっかり見ています。
ずっとキョロキョロしているので、
女性から変な目で見られることもあります・・・。
ちなみに、
「海老の華」のキャッチコピーは、
「さっくり、ソフトで香ばしい」
でした。
まぁ、たしかにそうです。
ソフトで香ばしい。
でも、
たぶん多くの人はこのコピーを見たところで、
このセンベイの感激は想像できないと思います。
もったいない!
ぼくはたまたま「海老の華」に出会ったからいいけども、
キャッチコピーやパッケージがもっと良かったら、
きっともっと多くの人がスーパーの中で、
このセンベイを選んでくるようになるのに・・・。
「本当にいいものは売れない」って言う人が、
なぜかぼくの周りでは多いのですが、
その理由は社会のシステムではなく、
こういうところにあるんじゃないかと思うこの頃です。
話しが横道にそれた(司馬遼太郎風)。
ともかく、キャッチコピーにせよグラフィックにせよ、
広告は、膨大な情報を毎日目にしている中で、
「お!」と思ってもらえる力を持ってないとなりません。
「人に何かを紹介するお手伝い」をさせてもらって、
つまりCINRAを立ち上げて、
今日でちょうど6年になりますが(いま気づいた!笑)、
日々その難しさを痛感します。
でも、素敵な商品やサービスの広告をつくって、
それに「お」って思って人が感動してくれたら、
こんなに嬉しいことはないなぁと思います。
どうも最近うまいコピーが出てこないので、
ちょっと勉強しよ、と思い読んだのがコレ。

『名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方』
直球タイトルですが、
これまでの素敵なキャッチコピーの広告を集めて、
その解説をコピーライターである著者の鈴木さんがしてくれる、というやつです。
この中でぼくが、
一番グっときたコピーを1つ引用(実際には引用の引用です)させていただきます。
もしも怒られたら、すぐ削除します。
ペットフードメーカーの広告のコピーで、
児島令子さん作。2004コピー年鑑でも受賞した作品です。
あなたがペットフードの宣伝のコピーをつくるとしたら、
どんなコピーにしますか?
児島さんは、こういうのをつくりました。
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死ぬのが恐いから
飼わないなんて、
言わないで欲しい。
おうちを汚すから飼わないというなら、
犬はお行儀を身につけることができる。
留守がちだから飼わないというなら、
犬はけなげにも、孤独と向きあおうと努力する
かもしれない。貧乏だから飼わないというなら、
犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。
だけど・・・死ぬのが恐いからって言われたら、
犬はもうお手上げだ。すべての犬は、永遠じゃない。
いつかはいなくなる。でもそれまでは、
すごく生きている。すごく生きているよ。
たぶん今日も、日本中の犬たちはすごく生きていて、
飼い主たちは、大変であつくるしくって、
幸せな時間を共有しているはず。
飼いたいけど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。犬たちは、
あなたを悲しませるためにやっては来ない。
あなたを微笑ませるためだけにやって来るのだと。
どこかの神様から、ムクムクしたあったかい命を
預かってみるのは、人に与えられた、
素朴であって高尚な楽しみでありますよと。
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これは、愛犬を亡くしてしまった人だけじゃなくて、
今犬を飼っている人、犬を飼いたいと思っている人にも、
相当グっとくるものなんじゃないかなぁと思います。
しかも、ペットフードの広告でこれをやるから、すごい。
企業の広報担当者だったら、このアプローチは思いつかないでしょう。
無類の犬好きというのもあるからか、
これがほんとにウマいなぁと、
本を開きながらボーっとしてしまったコピーでした。
「すごく生きているよ」が、もう、ずるい!
著者の鈴木さん曰く、
児島さんはこのように語っていらっしゃいます。
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コピーって、企業の代わりになって書こうとしたらしんどいです。
ターゲットの気持ちを代表なんかして書こうとしてもしんどいです。
誰かの代わりにコピーを書くのはしんどいから、
誰の代わりにもならず、自分の気持ちでコピーにしていけたらいいな、
という野望を持ち始めてもう何年もたちます
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うん、ぼくもそうしていきたいです。